社会人が気をつけるべきSNSマナーと注意点

顔が見えないからこそ心を配って

LINEやTwitter、FacebookなどのSNSは、友達とコミュニケーションを深めたり、新しい人間関係を広げたり、思い思いに楽しめて人気です。一方で、友達相手だからとつい“うっかり”不用意な投稿をして、トラブルに発展するケースも増えています。SNSはインターネットを通じて世界中の人々とつながっているもの。顔が見えないからこそ、いっそうマナーや心遣いが求められるといえます。今回は、トラブルを避け、SNSを楽しんでいくためのポイントを考えてみました。

友達の個人情報を勝手に投稿していませんか?

SNSの利用時には、自分の個人情報はもちろん、周囲の人のプライバシーに配慮することが大切なマナーです。たとえば、友達や家族の結婚式。写真を撮ったらSNSで紹介したくなります……が、無断のアップはストップを。誰かの写真をネットやSNSで紹介してしまった場合、それを見るのは、友達だけとは限りません。不特定多数の人にも見られてしまい、プライバシーに関わってくると考えてください。他の人の写真や個人情報は、投稿ボタンを押す前に、ひと言、本人の確認を取る習慣をつけましょう。

また、相手の個人情報を書き込むことはもちろん、聞き出すような問いかけも、SNS上では避けましょう。友達といるからといって、無断で位置情報付きで情報をシェアすることや、アカウントをタグ付けすることも、相手の迷惑になりうる、マナー違反です。社会人であれば、業務上で知りえた事柄をSNSに書き込むのもリスクが高い行為です。情報漏えいの責任を問われたら、大きな代償を払うことになるかもしれません。

コミュニケーションは、実社会と同じような意識で

対面での人間関係でも、うっかり相手を傷つけてしまうことがあります。文字だけでやり取りするSNSでは、なおさらニュアンスが伝わりづらいもの。軽い気持ちで書き込んだことが、トラブルの種になってしまうかもしれません。SNSに投稿するときは、自分が書き込むコメントが、見る人によっては差別発言のように受け取られないだろうか……。そんなことを考えるのも大切なマナーです。ましてや、極端な意見ばかりを主張したり、誰かを誹謗中傷したりすることは炎上騒ぎの原因にもなり、悪質な場合には、犯罪に問われるケースまであることを知っておきましょう。

また、他人の投稿をシェアするときには、虚偽の情報でないか注意を。扇情的なタイトルだけに惑わされず、信憑性を見極める視点を持ちましょう。もちろん、他人の投稿したイラストや文章を、自分のもののように盗用してしまうのは論外です。 特定の人とだけ共有したい内容は、公開範囲を限定する機能を活用しましょう。ただし、公開範囲を設定しているからといって安全ではありません。たとえば「友達の友達」は、知らない人であることが多いものです。場合によっては、人伝いに投稿内容が伝わってしまうこともあります。SNSの「S」は「Social(社会)」。顔が見えないといっても実社会と同じように、その行動で相手がどのような気持ちになるか、普段以上によく考えて“行動”しましょう。

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